重賞データcheck
 今週は2歳G1のホープフルSが中山芝2000mで行われる。そこで、過去のデータからこれらの重賞レースの傾向を占う。
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第41回 ホープフルS(G1)

12月28日(土)中山競馬場 芝2000m

 皐月賞と同じ中山芝2000mで行われる2歳G1・ホープフルS。レース名は2013年まで中山で行われていたオープン特別と同じだが、今年「第41回」の回次は13年までの「ラジオNIKKEI杯2歳S(G3・阪神)」から引き継がれたもの。従来のオープン特別を廃止し、ラジオNIKKEI杯2歳Sを改名して中山に移動したという形をとっている。14〜16年はG2、そして17年からはG1競走となった。
 そのラジオNIKKEI杯2歳Sは素質馬、後の活躍馬が多く出走していたレース。中山のホープフルSになってからは16年のレイデオロが日本ダービー、18年のサートゥルナーリアが皐月賞を制し、19年のコントレイルは無敗でクラシック三冠を達成した。翌春のクラシックに向け羽ばたくのはどの馬か。2013年の「ラジオNIKKEI杯2歳S」と、14年以降の「ホープフルS」を合わせた10年の傾向を見てみたい。
過去のデータをCheck!

チェック1ここ2年は2桁人気馬が激走

 過去10年、1、2番人気はどちらも複勝率70.0%と安定した成績。また、3〜4番人気も計【1.4.2.13】と悪くない。ただ、5〜6番人気は計【0.0.1.19】と不振。穴なら【1.3.2.15】の7〜8番人気、あるいはここ2年で1、3着に激走した2桁人気馬あたりもおもしろい。全体としては上位人気馬の好走が多いが、一昨年は14→7→6番人気で3連単246万馬券の大波乱。近年の傾向重視なら本命サイドに絞るのは避けたい印象だ。
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【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 6-1-0-3 60.0% 70.0% 70.0%
2 2-2-3-3 20.0% 40.0% 70.0%
3 1-2-1-6 10.0% 30.0% 40.0%
4 0-2-1-7 0.0% 20.0% 30.0%
5 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
6 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
7 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
8 0-2-2-6 0.0% 20.0% 40.0%
9 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
10〜 1-0-1-58 1.7% 1.7% 3.3%
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
14 15 16 17 18 19 20 21 22 23
グレード G2 G1
1着人気 2 3 1 1 1 1 1 2 14 1
2着人気 8 1 8 4 2 3 3 4 7 2
3着人気 9 2 2 8 3 2 4 8 6 13
単勝 450円 740円 150円 420円 180円 200円 210円 310円 9,060円 310円
馬連 9,330円 1,220円 2,380円 1,440円 640円 810円 680円 1,270円 64,580円 530円
馬単 15,000円 2,850円 2,670円 2,960円 840円 1,170円 910円 2,160円 175,230円 1,150円
3連複 76,660円 840円 3,600円 10,920円 1,130円 580円 1,900円 7,680円 232,970円 18,800円
3連単 345,220円 7,790円 15,250円 52,380円 3,650円 2,760円 5,560円 27,610円 2,466,010円 56,240円

チェック22〜6枠が好成績

 過去10年の枠番別成績を見ると、2枠と4〜6枠が各2勝を挙げている。このあたりを含む2〜6枠は計【9.7.7.69】複勝率25.0%。1勝止まりの3枠もここ3年で1〜3着各1頭を出しており、2〜6枠はすべて注目ということで良さそうだ。対して1枠+7〜8枠は計【1.3.3.51】同12.1%止まり。表の右にあるように1、7、8枠で上位に推された馬も少なくはない中で好走確率は低くなっており、特に8枠は不振が目立つ
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【枠番別成績(過去10年)】
成績 勝率 連対率 複勝率 1〜4番人気 同複勝率
1枠 0-1-1-11 0.0% 7.7% 15.4% 0-1-1-3 40.0%
2枠 2-0-2-12 12.5% 12.5% 25.0% 2-0-1-2 60.0%
3枠 1-2-1-13 5.9% 17.6% 23.5% 1-1-0-0 100.0%
4枠 2-2-2-14 10.0% 20.0% 30.0% 2-1-1-3 57.1%
5枠 2-1-1-15 10.5% 15.8% 21.1% 2-1-1-4 50.0%
6枠 2-2-1-15 10.0% 20.0% 25.0% 1-2-1-2 66.7%
7枠 1-1-2-18 4.5% 9.1% 18.2% 1-0-0-1 50.0%
8枠 0-1-0-22 0.0% 4.3% 4.3% 0-1-0-4 20.0%

チェック3前走1番人気1着馬が優勢、2000m組の過信禁物

 表は、前走距離や前走での人気、着順について集計したものだ。前走1番人気馬や1着馬の好走が多く、1番人気で勝ってきた馬は【5.7.4.21】と勝ち馬の半数を占め複勝率43.2%と安定している。前走距離では1800m以上だった馬の好走が多く、1800m組は勝ち馬も6頭。同距離2000m組も4勝を挙げているが、連対率や複勝率は1600m組のほうが高い。2000m組は該当馬が多いゆえ好走も目立っていると言え、過信は禁物だ。
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【前走距離、着順、人気別成績(過去10年)】
前走 成績 勝率 連対率 複勝率
1400m 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
1600m 0-2-1-6 0.0% 22.2% 33.3%
1800m 6-3-4-42 10.9% 16.4% 23.6%
2000m 4-5-5-69 4.8% 10.8% 16.9%
1着 6-9-9-70 6.4% 16.0% 25.5%
2着 2-1-0-7 20.0% 30.0% 30.0%
3着以下 2-0-1-43 4.3% 4.3% 6.5%
1番人気 8-7-4-27 17.4% 32.6% 41.3%
2番人気 1-1-1-20 4.3% 8.7% 13.0%
3番人気以下 1-2-5-73 1.2% 3.7% 9.9%

チェック4美浦、栗東とも坂路組の連対多数

 パソコン用調教分析ソフト「競馬道 調教マスター」で過去10年の出走馬の追い切りを分析すると、栗東坂路で追い切られた馬が4勝をマークし、2着も4回。美浦南坂路組も4連対を記録しており、連対馬数としては東西ともウッドチップ組より坂路組のほうが多い結果になっている。ただ好走確率では栗東CW組が上位で、栗東組に関しては少し優劣はつけがたい印象だ。一方、美浦組は好走確率も坂路のほうがWより高く、重賞としては珍しい印象だ。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【主な追い切りコース別成績(過去10年)】
コース 成績 勝率 連対率 複勝率
美浦南坂 1-3-1-18 4.3% 17.4% 21.7%
美浦南W 2-1-4-35 4.8% 7.1% 16.7%
栗東坂 4-4-2-40 8.0% 16.0% 20.0%
栗東CW 3-2-3-20 10.7% 17.9% 28.6%