重賞データcheck
 今週はオークスが東京芝2400mで行われる。さらに平安Sも開催される。そこで、過去のデータからこれらの重賞レースの傾向を占う。
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第86回 オークス(G1)

5月25日(日) 東京競馬場 芝2400m

 牝馬のクラシック第二弾・オークス。桜花賞から800mの距離延長・1.5倍となる2400mで、牝馬の世代ナンバーワンを争う戦いとなる。舞台が変わっても桜花賞好走馬がここでも上位を争うことが多く、過去10年の桜花賞馬ではアーモンドアイデアリングタクト、そしてリバティアイランドがここを制し、さらに秋には秋華賞も勝って牝馬三冠馬に輝いた。3歳春の女王決定戦にとどまらず、後に歴史に名を残す名牝が多く出ている一戦。今年はどの馬が栄冠を手にするのか、過去の傾向を見てみよう。
過去のデータをCheck!

チェック1近年は中位人気勢が不振

 過去10年の優勝馬はすべて3番人気以内で、特に1番人気は【6.2.0.2】と勝率60.0%・複勝率80.0%と優秀。2番人気も複勝率70.0%と、人気馬は消しづらいレースだ。ただ一方で10番人気以下の馬も5頭が好走しており、その5頭はすべて近6年から出ている。昨年は上位人気が3着以内を独占したが、人気馬をメインにしつつも穴馬も馬券に絡めていきたい。近年は中位人気勢が不振で人気馬か穴馬かの両極端の傾向が強い。
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【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率 過去6年
1 6-2-0-2 60.0% 80.0% 80.0% 6-3-2-7
2 1-3-3-3 10.0% 40.0% 70.0%
3 3-0-1-6 30.0% 30.0% 40.0%
4 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0% 0-1-1-34
5 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
6 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
7 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
8 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
9 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
10 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0% 0-2-3-48
11〜 0-1-3-73 0.0% 1.3% 5.2%
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
15 16 17 18 19 20 21 22 23 24
1着人気 3 1 1 1 1 1 3 3 1 2
2着人気 1 2 6 4 12 7 2 10 2 1
3着人気 6 5 2 2 2 13 16 4 15 3
単勝 680円 200円 240円 170円 400円 160円 890円 650円 140円 460円
馬連 1,160円 420円 2,290円 1,190円 25,140円 1,800円 1,880円 8,150円 590円 590円
馬単 3,030円 650円 2,790円 1,410円 28,210円 1,950円 4,690円 12,750円 680円 1,300円
3連複 4,140円 2,070円 4,600円 750円 28,240円 15,020円 109,190円 19,360円 16,840円 1,690円
3連単 20,150円 5,790円 20,130円 3,360円 179,960円 42,410円 532,180円 119,010円 34,140円 8,060円

チェック2人気馬なら中〜外枠が高連対率

 枠番別では4枠を除くすべての枠から優勝馬が出ており、その4枠も3着以内馬は5頭と多め。好走馬は分散している印象だ。ただCheck1で好成績だった1〜3番人気馬にかぎった成績をみると、4枠以内は連対率40.0%に対し、5〜8枠は連対率73.3%。内よりも中〜外枠のほうが、上位人気馬が連対を確保する確率がかなり高い。4番人気以下の馬なら気にする必要はないが、1〜3番人気から連対候補を探すなら5〜8枠の馬を優先して考えたい。
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【枠番別成績(過去10年)】
成績 勝率 連対率 複勝率 1〜3番人気 同連対率
1 1-3-2-14 5.0% 20.0% 30.0% 4-2-2-7 40.0%
2 2-0-0-16 11.1% 11.1% 11.1%
3 1-0-0-18 5.3% 5.3% 5.3%
4 0-2-3-15 0.0% 10.0% 25.0%
5 2-1-0-17 10.0% 15.0% 15.0% 6-3-2-4 73.3%
6 1-1-0-18 5.0% 10.0% 10.0%
7 2-2-3-23 6.7% 13.3% 23.3%
8 1-1-2-26 3.3% 6.7% 13.3%

チェック3桜花賞上位馬は安定

 前走レース別では、1冠目の桜花賞組が【7.5.7.63】と圧倒的で、ここ2年はこの組が3着以内を連続で独占している。桜花賞での着順別成績をみると、優勝馬が勝率50.0%と高いが、複勝率では桜花賞1着馬と2、3着馬には勝率ほどの大きな差はついていない。過去10年のうち、桜花賞1〜3着馬がまったく馬券に絡まなかったのは2021年のみ。たとえ穴狙いでも1頭くらいは桜花賞上位馬を入れた組み合わせを買いたい
 対して、桜花賞4着以下だった馬が巻き返して馬券に絡むケースは多くない。好走したのはルージュバック、アドマイヤミヤビ、アカイトリノムスメ、ナミュール、一昨年のハーパーとドゥーラ、昨年のチェルヴィニア。この7頭のうちドゥーラを除く6頭は桜花賞で4番人気以内、そして2走前には重賞競走を優勝していたことで共通している。ドゥーラは桜花賞8番人気、2走前はチューリップ賞1番人気15着だが、札幌2歳S優勝実績があった。
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【前走桜花賞組の前走着順別成績(過去10年)】
前走 成績 勝率 連対率 複勝率
1着 4-1-0-3 50.0% 62.5% 62.5%
2着 1-0-2-4 14.3% 14.3% 42.9%
3着 1-1-2-5 11.1% 22.2% 44.4%
4着 0-2-0-5 0.0% 28.6% 28.6%
5着 0-0-0-8 0.0% 0.0% 0.0%
6着以下 1-1-3-38 2.3% 4.7% 11.6%

チェック4別路線組はほぼ前走1着馬

 桜花賞以外では、トライアルのフローラSが【1.3.1.36】で、その他の好走馬は忘れな草賞が3頭、スイートピーSとフラワーC、1勝クラスが各1頭となる。その別路線組の傾向を見ると、好走した11頭中10頭が前走4番人気以内、同じく10頭が前走3着以内、9頭は前走1着だった。
 前走2着以下だったのはフローラS組のビッシュとユーバーレーベン。フローラSで2番人気以内かつ5着以内、そしてオークスでも5番人気以内に推されていたことが共通点。前走が桜花賞以外で2着以下の馬なら、これくらいの条件はクリアしていないと厳しそうだ。
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【前走桜花賞以外からの好走馬(過去10年)】
馬名 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
15 ミッキークイーン 3 1 忘れな草賞 1 1
16 チェッキーノ 2 2 フローラS 3 1
ビッシュ 5 3 フローラS 1 5
17 モズカッチャン 6 2 フローラS 12 1
19 ラヴズオンリーユー 1 1 忘れな草賞 1 1
カレンブーケドール 12 12 スイートピーS 2 1
20 ウインマリリン 7 2 フローラS 4 1
ウインマイティー 13 3 忘れな草賞 3 1
21 ユーバーレーベン 3 1 フローラS 2 3
ハギノピリナ 16 3 矢車賞 3 1
22 スタニングローズ 10 2 フラワーC 2 1

チェック5好走すれば連対まで届く美浦南W組

 パソコン用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で、過去10年の出走馬の追い切りを分析すると、好走馬のほとんどは美浦の南Wか栗東坂路・CWから出ている。
 このうち最多の5勝を挙げる美浦南W組は【5.6.0.51】と好走すれば連対まで届くのが特長で、優勝馬5頭は併せ馬で先着または同入だった馬から出ていた。同じWコースでも栗東CW組の好走馬はすべて併せ馬先着または単走と、こちらは単走でも悪くない。なお、表にはないが栗東坂路組は4ハロンが53.5秒以下だと【0.0.0.17】に終わっており、全体の時計が遅めだった馬から好走馬が出ている。 「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【主な追い切りコース別成績(過去10年)】
コース 併せ 成績 勝率 連対率 複勝率
美浦南W 先着・同入 5-3-0-31 12.8% 20.5% 20.5%
遅れ・単走 0-3-0-20 0.0% 13.0% 13.0%
栗東坂路 3-3-6-53 4.6% 9.2% 18.5%
栗東CW 先着・単走 2-1-3-23 6.9% 10.3% 20.7%
同入・遅れ 0-0-0-8 0.0% 0.0% 0.0%
美浦南芝 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
美浦南坂路 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%