重賞データcheck
 今週はきさらぎ賞が京都芝1800mで行われる。さらに東京新聞杯も開催される。そこで、過去のデータからこれらの重賞レースの傾向を占う。
◎文字化けする場合は→
◆ コンテンツメニュー ◆

第65回 きさらぎ賞(G3)

2月9日(日) 京都競馬場 芝1800m

 クラシックを目指す素質馬が多く出走するきさらぎ賞。近年は中京競馬場の芝2000mで代替されることが多かったが、今年は昨年に続き本来の京都芝1800mで開催される。過去にはネオユニヴァースオルフェーヴルなど、後にクラシックで活躍する馬が多く出走していたレース。ここ10年の出走馬で年内にG1を制したのは2016年の優勝馬・サトノダイヤモンド(菊花賞、有馬記念)1頭のみとなっているが、今年は後の大レースでの飛躍につなげる馬が出てくるのか。過去の傾向を見てみよう。
過去のデータをCheck!

チェック1京都ではやや波乱傾向

 過去10年、1番人気が【4.1.2.3】、2番人気は【1.4.2.3】でともに複勝率80.0%と優秀な成績だ。2021〜23年の中京代替開催では連対馬6頭すべて3番人気以内だったが、京都に戻った昨年は10番人気馬が2着。2020年以前の京都でも少し穴っぽい馬の連対があった。今年も京都だけに穴目を狙ってみてもおもしろい。もっとも、頭数が揃いづらいレースということもあって大波乱は期待薄だ。
※データ分析なら競馬道OnLineデータや競馬Compassがおすすめ
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率 京都
1 4-1-2-3 40.0% 50.0% 70.0% 3-1-1-2
2 1-4-2-3 10.0% 50.0% 70.0% 0-2-2-3
3 2-1-1-6 20.0% 30.0% 40.0% 1-0-1-5
4 1-2-0-7 10.0% 30.0% 30.0% 1-2-0-4
5 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0% 0-0-1-6
6 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0% 1-1-0-5
7 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0% 1-0-1-5
8 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0% 0-0-1-6
9〜 0-1-0-12 0.0% 7.7% 7.7% 0-1-0-6
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
15 16 17 18 19 20 21 22 23 24
コース 京都芝1800m 中京芝2000m 京都芝18
出走頭数 8頭 9頭 8頭 10頭 8頭 8頭 11頭 11頭 8頭 12頭
1着人気 1 1 6 4 3 7 3 2 1 1
2着人気 2 4 1 2 6 4 2 3 2 10
3着人気 3 2 2 5 7 1 1 8 6 8
単勝 170円 120円 1,720円 690円 540円 2,980円 470円 400円 130円 230円
馬連 260円 700円 960円 1,440円 7,460円 7,350円 610円 790円 220円 3,720円
馬単 390円 830円 3,580円 3,110円 10,790円 9,400円 1,350円 1,560円 300円 4,430円
3連複 420円 430円 1,210円 3,750円 23,670円 2,940円 670円 6,820円 1,300円 16,500円
3連単 1,270円 1,570円 14,180円 23,040円 141,960円 53,680円 4,990円 26,860円 3,040円 49,730円

チェック2キャリアは2〜3戦を中心に

 キャリア別で優勝馬10頭中6頭を出すのが2〜3戦馬で、合計では【6.7.6.27】複勝率は41.3%。好走馬が多いだけでなく、好走確率も高い。また、昨年はキャリア1戦馬が1、3着。過去10年の好走確率としては劣勢のキャリア1戦馬だが、あまり軽視しないほうが良さそうな印象だ。いずれにしても1着候補はまずキャリア3戦以下の馬から探りたい。
※データ分析なら競馬道OnLineデータや競馬Compassがおすすめ
【キャリア別成績(過去10年)】
キャリア 成績 勝率 連対率 複勝率
1 2-1-1-12 12.5% 18.8% 25.0%
2 3-3-2-14 13.6% 27.3% 36.4%
3 3-4-4-13 12.5% 29.2% 45.8%
4 1-1-2-7 9.1% 18.2% 36.4%
5 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
6〜 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%

チェック3前走1600m戦組に注目、1800m組は勝利なし

 過去10年の優勝馬10頭は、それぞれ別のレースから出ている。そこで前走距離別に見ると、2000m戦に出走していた馬が最多の7勝を挙げる一方で、勝ったのは4番人気以内の馬ばかり。対して1600m戦に出走していた馬は3勝で、うち2頭が5番人気以下の穴馬だった。
 中京芝2000mで代替された3回は1600mからでは400mの距離延長になるためか、前走マイル戦組の出走自体がほとんど見られなかったが、本来の京都芝1800mなら200mの距離延長。京都に戻った昨年は2、3着馬がこのパターンだった。前走1600m戦組は複勝率も高く注目したい。一方で1800m戦組は好走しても2〜3着止まりばかりだ。
※データ分析なら競馬道OnLineデータや競馬Compassがおすすめ
【前走距離別成績(過去10年)】
前走距離 成績 勝率 連対率 複勝率 1〜4人気 5人気以下
〜1400 0-0-1-4 0.0% 0.0% 20.0% 0-0-0-0 0-0-1-4
1600 3-3-4-12 13.6% 27.3% 45.5% 1-2-2-5 2-1-2-7
1800 0-5-2-15 0.0% 22.7% 31.8% 0-5-1-7 0-0-1-8
2000 7-2-2-30 17.1% 22.0% 26.8% 7-1-2-6 0-1-0-24
2200 0-0-1-2 0.0% 0.0% 33.3% 0-0-0-1 0-0-1-1

チェック4栗東CW組が近年優勢で6連勝

 パソコン用調教分析ソフト「競馬道 調教マスター」で過去10年の出走馬の追い切りを分析すると、栗東CW組が勝率20.6%・複勝率47.1%と好走確率がかなり高い。栗東坂路と美浦南Wは複勝率ではほぼ互角、好走馬数で栗東坂路組がかなり上回る。特に近年は栗東CW、栗東坂路、美浦南Wという順番がはっきりしており、栗東CW組が6連勝中。栗東坂路と美浦南Wの複勝率も差が開いている。
 なお、優勝馬10頭中9頭は併せ馬での追い切りで、近年の傾向からすれば遅れていても問題はなさそう。また、同じく9頭が「強目」以下で追い切られており、「一杯」の優勝馬は2017年アメリカズカップ1頭だ。
「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【主な追い切りコース別成績(過去10年)】
コース 成績 勝率 連対率 複勝率 過去6年 同複勝率
栗東CW 7-4-5-18 20.6% 32.4% 47.1% 6-3-3-11 52.2%
栗東坂路 2-5-3-31 4.9% 17.1% 24.4% 0-3-1-16 20.0%
美浦南W 1-1-1-8 9.7% 1.8% 27.3% 0-0-1-8 11.1%
美浦南坂路 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-2 0.0%
【優勝馬の追い切り(過去10年)】
馬名 騎手 人気 着順 コース 調教騎乗 追い切り時計 位置 脚色 併せ
15 ルージュバック 戸崎 1 1 美南W 助手 81.5-65.6-51.0-37.1-12.5 3 馬ナリ 0.8秒先着
16 サトノダイヤモンド ルメール 1 1 栗東CW ルメール 87.4-69.7-54.4-40.4-12.3 7 末強目 0.4秒先着
17 アメリカズカップ 松若 6 1 栗東坂 松若 1回 51.3-37.7-24.8-12.5 一杯 同入
18 サトノフェイバー 古川吉 4 1 栗東坂 古川吉 1回 53.3-38.8-25.0-12.0 馬ナリ 0.2秒先着
19 ダノンチェイサー 川田 3 1 栗東CW 助手 84.5-68.3-53.0-38.3-11.8 8 末強目 同入
20 コルテジア 松山 7 1 栗東CW 助手 83.8-67.7-52.4-38.7-12.2 8 強目 0.2秒先着
21 ラーゴム 北村友 3 1 栗東CW 北村友 81.1-64.7-50.7-37.6-12.8 8 馬ナリ 0.2秒遅れ
22 マテンロウレオ 横山典 2 1 栗東CW 助手 83.5-68.5-53.3-38.0-11.8 8 馬ナリ
23 フリームファクシ 川田 1 1 栗東CW 川田 88.1-71.6.55.8-39.5-11.4 6 末強目 0.1秒遅れ
24 ビザンチンドリーム ピーヒュレク 1 1 栗東CW 国分優 86.4-71.0-55.2-39.3-11.6 7 馬ナリ 同入